腕時計ベルトのスタイルは?

今新しい在庫分を制作中です。
今準備中なのは、クロコダイル、オーストリッチです。

仕上がり予定は今月末・・・・か4月の頭位です。
今回の在庫分で目玉商品は、クロコダイルのグロス仕上げの・・・・・

”オリーブグリーン”

です。私の感覚では ”オリーブ” と名のつく色は良い印象です。
お楽しみに。

ここで今回の題材のベルトのスタイルに関してです。
腕時計ベルトには大きく分けて2つのスタイルがあります。
それは芯材入とフラットの2パターンです。

芯材入はラグから最初の子穴までに芯材を入れて厚みを増しています。
フラットは端から端まで厚みが同じです。

芯材タイプは芯材で厚みを増している箇所が5mmや6mmというベルトもあります。
(ベルトの幅によってバランスで厚みは変わります。例えばラグ幅20mmは4mmです)

でも子穴付近は3mm位が一般的です。
それだけ?では無いのです。
この2つのスタイルで大きく変わるのは尾錠の箇所です。

芯材入は尾錠の箇所がモコッとしません。
フラットスタイルは若干モコッとします。(厚みがあるので)

このモコッとする高さはつく棒(尾錠のピン)によっても変わります。
ヴィンテージパネライの尾錠がフラットのタイプはつく棒が真っ直ぐなのでもっとモコッとします。

当ショップではヘリテイジスタイルのストラップで使う尾錠です。

この2つのスタイルは腕時計を使う使用者のスタイルで分けられると私は考えています。

<芯材入のベルト>

ビジネススタイルやドレススタイルなど。
子穴付近から薄くなっているので剣先の余りが短い方がバランスが良い。

<フラットのベルト>

カジュアルに腕時計を使いたいなど。
芯材入と比べて厚みがあるので無骨なスタイルに。
剣先の余りを長くして全体のバランスをとるのが良い。

どちらもバランスの良い長さはありますが、基本的には上記の様に私は思います。
パネライでも標準でついているアリゲーターの6時側は120mmですが、ヴィンテージを意識したスタイルの時計にはフラットの4mm厚で長さは125mmのベルトがついてきます。

厚みがフラットの場合は尾錠から剣先にかけてモコッとするので少し長めにしてバランスをとっているのです。

ちなみに・・・・・・
芯材入のベルトで剣先の余りが長いと薄いので張りがありません。

フラットのベルトは厚みがあるので張りがあり、余りが長くても不格好にはならないです。

という2つのスタイルです。
実際はお店によって色々と異なったりもしますけどね。
私はカジュアルスタイルが好きなのでフラットの方を主に使います。

だからこそフラットのスタイルはラグ幅に限らずオーダーでお受けしているのです。

今年からスタートしたフラットでカジュアルスタイルのエキゾチックレザー。
リザードはもう間もなく在庫も無くなるのでチョット早目に終了しようかと思っています。

実は他にも良いレザーを仕入ました。
今サンプルでテスト中ですが、納得いけば商品化する予定です。
このサンプル中の物は、

“limited order!!!!!”

で長さを調整して使うのが粋だと思います。
オーダー制作をしていると6時側の長さが130mm位が多いですね。
これは腕が太い人が多い。では無く、

”チョット長めにしたい”

という人が多いという事です。
実際子穴の位置は標準の位置で長さを長くしています。
当ショップでは昨年位からオーダー時はこのスタイルが主流です。

次回のlimited order!!!!!は近日中にお知らせする・・・・かも?

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