HORWEENダービー、ナチュラルを各サイズ仕上がりました

私のお気に入りのHORWEENダービー、ナチュラルの各ラグ幅で揃えました。
(ラグ幅19mm,20mm,21mmは本日アップします)

このレザーは始めた当初から私の一番お気に入りです。

写真のルミノールに装着しているのは1年位使って、先日洗ってオイルを入れたメンテナンス済みのベルトです。
洗剤を使って洗っているのでオイルは入れた方が良いですね。
オイルを入れないと、カラカラで装着感が良くなかったです。
雰囲気は良いのですけどね。

腕時計ストラップを販売している各お店事にはそれぞれで異なったナチュラルレザーを使っています。
当ショップはレザー界では王道のHORWEEN社のレザーを使っています。
HORWEEN社でもダービー、ダブリン、エセックス、クロムエクセルレザーなどなど他にも色々なレザーがあります。
素材は牛革でもなめしに使う種類と方法で名前が異なります。

私のお気に入りはDERBY(ダービー)です。
ダービーは他のエセックスやダブリンよりもオイルが多く含まれているレザーです。

私の憶測ですが、写真にあるストラップで横シワの様な模様が沢山入るのは革の中に入り込んでいるオイルやグリスが影響しているのだと思っています。
というのも色が濃い箇所も折り曲げて革を伸ばすと薄くなります。
要はプルアップレザーです。
(プルアップレザー・・・・レザーの中に含まれるオイルが曲げ伸ばしで移動する事により色の濃淡が生まれるレザーです。)

丁度腕の側面は曲がる角度がキツく、その分革が伸びるので色味も薄くなったり、ヒビ割れの様な模様が出たりします。
シワが出るという事はその箇所が伸びています。

あとは革の質によるオイル、グリスの残留量の問題でしょうね。
革は細かい繊維の集合体です。
なので伸びやすい箇所と伸びにくい箇所があります。
曲がっていて色の濃い箇所は伸びていないのだと思います。

簡単に言うと、ワニ革で筋のある箇所は曲がり、伸びます。
でも筋の無い箇所は伸びないですし曲がりにくいです。
極端な話ですが、竹符よりも丸府の方が曲がりやすく伸びやすい、結果柔らかく使いやすい箇所です。

ただ、これは同じダービーのナチュラルでも個体差があります。
中には横シワの様な濃淡の出ないレザーもあります。

私のヘリテイジスタイルで使った革は濃淡の少ないダービーです。
これは革の繊維がより細かいのでオイル、グリスが1箇所に溜まらずに均一な色味になるのかと思います。

どちらが好みかは変わると思いますが、同じなめしで同じオイルやグリスを使ってもこれだけ表情の異なった革があるダービーは非常に良いレザーです。

私自身HORWEENダービーのナチュラルで10本以上作って使っています。
先月に1本新しく作りましたしね。

ちなみにダービーのライトナチュラルはもう少し明るい色味のレザーです。
経年変化もナチュラル程茶にはならないと思いますよ。

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