実は・・・・的な腕時計ベルトの形状 (重要な子穴位置)

↑写真にある2本のベルトはラグ幅26mmからバックル幅22mmにテーパーしています。(6時側)
どこからどこまでテーパーしているかわかりますか?

あまり分からないですよね?
そうなんです。分かりにくい様に仕上げをしています。

テーパーしているのは1番上の子穴+10mm位です(この長さにより都度変えていますので約+10mmです)

型紙で見ると・・・・

こんな感じです。剣先までがテーパーでは無いんですね。
それと子穴の位置でもテーパーが終わる位置が異なっています。

ベルトによりますが、大体ベルトの中央位に子穴があると思います。
剣先まで緩やかにテーパーさせると中央の子穴付近は・・・・・・多分24mm位の幅になるのでバックルが入らないんですよ。
(ラグ幅26mm、バックル幅22mmの場合です)

ちなみにこのテーパーしている箇所は腕時計に装着してどこになるのか・・・・・・・と言うと、

腕の側面になります。

このテーパーしている距離は子穴位置で決まります。
子穴の位置で全て決まるので形状を決める1番重要なポイントです。

子穴位置で全体の長さ、テーパーの角度、腕につけた時のバランスも決定します。
腕に合せて・・・・では無く子穴に合わせれば腕にも合せられるという事です。

当ショップのオーダーベルトは、金型で革を切って、任意の位置に子穴を開ける。
では無く、子穴位置に合せて形状も異なるベルトです。

革を切ってから細かく調整をしていくので、色々なレザーでやりたいのは山々ですが今はまだ牛革(HORWEEN)のみです。
でも牛革も色々見ていくとHORWEEN社だけでも色々な種類があってそれぞれで個性があり、ワクワクしますよ。

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