革の表情が異なるとは・・・・

革製品ってそれぞれで表情が異なりますよね。
でも牛、馬はそんなに変わらない???

なんて事は無いんですよ。

↑の写真は革を買う時にどの部分を買うのかを選択出来ます。
私は半分の大きさで買っているので1枚の革が2~3人がけソファ位の大きさです。

なぜ半分で買うのか?必要な分買った方が良くない?と思われる方も多いかと思いますが、部位によって全然違うんですよ。

何が違うかと言うと、繊維の細かさです。

ウォレットやバッグなどには繊維の細かい方を表に使うのが一般的です。
なぜかと言うと張りがあってキレイだからです。

逆に繊維の粗い方はシワがより易く柔らかいです。
粗い方はどこに使われるのか・・・・?見えない箇所だったりバッグの内側に使われます。
柔らかいので用途は様々あります。例えばコインポケットなどは柔らかい方が使いやすいですからね。

これを腕時計のベルトにすると、繊維の粗い方はワイルドなシワが寄り易く、コバも削れやすいので腕時計ならではのエイジングが楽しめます。
私の好きなヴィンテージの世界ですね。

↓これは私のお気に入りのホーウィン ダービー/ナチュラルの繊維が粗い箇所を使ったベルトです。

特に裏側は内巻きなのでシワが寄り易く私は好きです。

↓これは使用前の時です。
大分色が濃くなったな〜・・・・

ベルトの表面は外巻きになるので、常に革が張っています。なのでシワにはなりませんが、色の濃淡が濃く出ます。

その繊維の緩い箇所を色濃く使ったベルトがこちら・・・・・

↓商品にリンクしています

この色の濃淡が激しく出ているのは革の繊維が緩いからです。
でもエイジングが早く楽しめる部位だったり、革の特徴が色濃く出ています。

この繊維に関して出やすいのがダービーです。
なめしの工程により生まれたシワ感ですが、ダービーは他よりも熱とワックス、オイルが入っているので、
その熱で革が収縮してこの独特な表情が生まれています。

でもですよ!!
この緩い箇所ってそこまで出てこないんですよ。
なぜならウォレットなどには使いにくいので革製品を制作している人には嫌われるからです。
新しく取り寄せたダービー / ナチュラルはこの柔らかい箇所(繊維の粗い箇所)がほぼ無かったです。
俗に言う良い革なんですが、チョット残念だったり・・・・

革でも大きく成長した牛はシワが多く、小さい子牛はシワが少なく張りがあるという差もあります。

なので何が良いか?は人それぞれですし、どういったスタイルを求めているのか?でも変わってきますよね。
ちなみに革で言う ”ナチュラル” は塗装がされていないので経年変化で色味が変わります。
反対にブラックは色が濃いので経年変化しても分かりにくいです。が、使い続けたブラックレザーは独特なエイジングが楽しめます。

私は牛革でもシワシワの革に魅力を感じてしまいます。
なのでエキゾチックレザーの独特な感じが好きだったりするんですよね。
革製品って知れば知るほど奥が深くて面白いんですね〜。

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